FORTNITE

UEFNでフォートナイトを収益化|オープン化で「億クリエイター」に

2023年3月に、ゲーム製作ツールUEFN(Unreal Editor for Fortnite)をリリースしてオープン化したフォートナイト(Fortnite)。トップクラスのクリエイターは億を超える配当を受け取るとも言われ、収益化の仕組みや条件が気になっている人が多いのではないでしょうか。

この記事ではUENFを使ったフォートナイトの収益化の仕組みや実例、条件を解説します。あなたもクリエイターとしてのキャリアを積む第一歩として、収益化を目指してみませんか。

UEFNによるフォートナイト収益化の仕組み

フォートナイトには、ゲーム(島)クリエイターのサポートとして、製作したゲームのエンゲージメント=人気度・注目度に応じてクリエイターが配当を受け取れるシステムがあります。

従来のシステムでは、ゲームを通した利益の5%がクリエイターに還元されていました。しかし、UEFNの登場にともないフォートナイトの利益の40%が分配されるようになり、これはクリエイターが大きな収益を得るチャンス言えるでしょう。

利益の40%とは「アイテムショップの純利益とフォートナイトでの現金購入の利益から、利幅・手数料を控除した純利益の40%」を指します。これを各クリエイターが製作したゲームのエンゲージメントに応じて分配する仕組みです。単純にゲームの利益の40%が受け取れるわけではない点には注意してください。

UEFNによるフォートナイト収益化の理由

フォートナイトとUEFNを運営するEpic Gamesが利益を配当するメリットとしては、Epic Gamesの労力削減が挙げられます。本来であれば運営側は、プレイヤーの満足度を高めるために常にゲームをアップデートしなければなりません。

しかし、クリエイターに収益を発生させることで、クリエイターが自らクオリティの高いゲームを製作してくれます。それにより、運営側の労力を大幅に削減できると考えられるでしょう。

収益化は「島クリエイタープログラム」への参加が条件

出典:Epic Games公式サイト

製作したゲームを通して収益化するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。2023年8月時点での参加条件は以下の通りです。

・クリエイターのEpicアカウントが、
 ・フォートナイトに初めてログインしてから30日以上が経過し、フォートナイトで過ごした過去30日のうち7日以上は、フォートナイト クリエイティブ、Unreal Editor for Fortnite(UEFN)および/またはUnreal Engineでの島の作成にあてた日を含んでいること。
もしくは
 ・過去90日で、フォートナイトのゲーム内製品に対して75ドル(米ドルでの価格に基づく)以上の購入/引き換えを行っていること。この消費金額の条件に、ギフトカードは適用されません。

・当該クリエイターは自分自身、または自分が代表する法人に代わり、クリエイター・エンゲージメントプログラム賞金支払い条件を受け入れることが可能であること。

・当該クリエイター、または法人の代表者は法定成人であること。クリエイターコンテンツガイドラインを順守すること。

・Epicの支払いプラットフォームであるHyperwalletを使用して、エンゲージメント配当を受け取ることができること。

引用:Epic Games公式サイト

島クリエイタープログラムに参加すると製作したゲームを全世界に公開でき、配当を受け取れるチャンスが広がります。

UEFNによるフォートナイト収益化の将来性

出典:UnrealEngine公式Twitter

上記は、2023年4月のクリエイターへの配当から年間の利益を概算したグラフです。これを見ると、年間1万ドル(約140万円)を受け取るクリエイターが578人、年間100万ドル(約1億4000万円)を超える「億クリエイター」が60人以上になることがわかります。

UEFNの配当が最大で年間1000万ドル(約14億円)にのぼることを考えると、企業の事業として十分に成り立つ規模といえるでしょう。そういった面から、2023年7月にはゲーム開発会社であるヒストリアが、UEFNの開発チームの立ち上げに際しUEFNクリエイターを募集した例もありました。

UEFNの操作経験がスキルとして見なされ、UEFNを扱える人材の需要が高まる日も近いかもしれません。

まとめ

UEFNのリリースにより、ゲーム製作を通してクリエイターが受け取る配当が5%から40%に大きくアップしました。収益化のためには島クリエイタープログラムへの参加が条件ですが、条件を満たせば誰でも無料で参加できます。

トップクリエイターになると年間1000万ドル(約14億円)の配当を受け取れる計算になっており、個人だけでなく企業の参入も増える見通しです。UEFNユーザーの価値が高まる時代に備え、UEFNを使ってクリエイターとしてのスキルアップを目指してみてはいかがでしょうか。